与沢さんがネオヒルズ族だった頃の話を以前なにかで聞いたことがある。
あっちでウエイウエイ、こっちでウエイウエイ・・・。
そのイメージが非常に強かったため、この本を読み終えてから与沢さんのイメージが
ガラリと変わった。
人間は考え方を変えると、生き方が変わるんだなと。
この本から得たメッセージは、「足るを知る」と言うこと。
どんな優秀な人でも、どんな人気者でも、どんなすご腕の経営者であろうと、
この「足るを知る」の深層心理を知らずにして、その先はないと思う。
人間にはそもそも「もっともっと」と言う欲が本能として備わっている。
まずは、このヒトの特性を十分に頭に叩き込まなければならないと感じた。
地球上の人間以外の動植物は、もともと必要十分な量を知り、それ以上欲することがなかったため、生命が循環してこられたのだと思う。
草花は小動物に食べられ、海藻は小魚に食べられ、やがて小動物や小魚たちは、自分たちより大きな生物の食事となる。
ここで、何れかの過程で満腹を感じてもなお「もっともっと」と言った思考が働いていたなら、草花は枯れ果て、肉食動物は獲物を食べ尽くしていたに違いない。
しかし、ホモサピエンスだけが進化の過程でこの循環から抜け出し、欲深く生きてきた。
人間の欲深さがあったからこそ、便利な生活と資本主義社会が形成され人類がここまで発展してこられたのだと思う。
人間の欲には限界がない。
もっと便利なものが欲しい
もっとお金がほしい
もっと美味しいものが食べたい
もっと・・・
etc…
これを追いかけ続けても終わりはないし、いつかくたばってしまう。
もう、「人間はそう言う生き物なんだ」と、きちんと認識した上で、
「これだけあればいいよね」を自分の中できちんと見つけることが特に大事!!
人間の性を知れた一冊となった(*'▽')
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